2024/04/24
「認知症の薬には、どのような効果があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。厚生労働省による認知症高齢者数の集計によると、2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人は認知症になるといわれています。[1] 認知症の高齢者が増えるにつれて、薬剤を使用した治療の需要も増えてくることでしょう。そのために、まずは認知症薬の効果について理解しておくことが必要です。現代においては認知症の研究も進んでおり、薬によって症状の進行を抑えられる可能性があります。 本記事では、認知症に使用される代表的な薬について解説します。また、認知症薬の効果や使用する際の注意点についても紹介するので、ぜひ記事を参考にしてください。
認知症薬の目的は、病気を根本的に治すことではなく、症状の進行を遅らせることです。現在の医療では、一度減少した脳細胞を元に戻す治療法は確立されていません。そのため、薬を使っても病気そのものが治るわけではありません。 しかし、早期から治療を開始することで、記憶障害や見当識障害などの進行を緩やかにし、日常生活を保てる期間を延ばせる可能性があります。進行を抑えるという点が、認知症薬の最も重要な役割です。
認知症の進行を遅らせる薬には、主に四種類あります。アリセプト、レミニール、イクセロンパッチまたはリバスタッチパッチ、メマリーです。 アリセプトとレミニール、イクセロンパッチは、アセチルコリンという神経伝達物質の減少を抑えることで効果を発揮します。主にアルツハイマー型認知症に使用され、軽度から中等度、場合によっては高度まで適応があります。 メマリーは、グルタミン酸という神経伝達物質の働きを調整する薬です。中等度以上の認知症に使われることが多く、興奮や妄想などの症状を和らげる効果が期待されます。
認知症では、記憶障害以外にも不眠、不安、興奮、徘徊などの周辺症状が現れます。そのため、睡眠導入剤や抗不安薬、抗精神病薬、漢方薬などが併用されることがあります。 睡眠導入剤は夜間の不眠や徘徊を抑える目的で使われます。漢方薬の抑肝散などは、不安や興奮を穏やかにする目的で処方されることがあります。抗不安薬や抗精神病薬は、強い不安や暴力的行動がある場合に使用されます。
認知症薬には副作用もあります。比較的よくみられるのは、吐き気や下痢、食欲不振などの消化器症状です。飲み始めの時期に出やすい傾向があります。 まれに不整脈などの重い副作用が出ることもあります。心臓病の既往がある方は特に注意が必要です。また、めまいや眠気が出ると転倒のリスクが高まります。 副作用が疑われる場合は、自己判断で中止せず、必ず医師に相談することが重要です。
認知症薬は継続して使用することで効果を維持します。自己判断で急に中止すると、症状が悪化する可能性があります。 また、これらの薬は認知症を治す薬ではありません。進行を遅らせることが目的であると理解しておくことが大切です。既往症や併用薬によっては使用できない場合もあるため、医師による慎重な判断が必要です。
認知症薬は、病気を根本的に治すものではなく、症状の進行を遅らせるための治療です。代表的な薬にはアリセプト、レミニール、イクセロンパッチ、メマリーがあり、症状に応じて睡眠薬や抗不安薬などが併用されます。副作用や既往症への影響にも注意が必要です。効果や不安がある場合は、必ず医師に相談しながら治療を継続することが大切です。
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