2022/09/14
高齢者は感染症にかかりやすいです。それだけでなく、かかった際に重症化してしまうリスクも高いため、日頃からの感染予防が重要です。 そこで今回は、高齢者がかかりやすい感染症、高齢者が感染症にかかりやすい理由、そして高齢者の感染予防について解説します。
高齢者に多い感染症には、季節性インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、肺炎(とくに肺炎球菌)、感染性胃腸炎、尿路感染症、帯状疱疹、MRSA感染症、結核があります。 インフルエンザや新型コロナは発熱や倦怠感、呼吸器症状を呈しますが、高齢者では典型的な高熱が出ないこともあり、気づきにくい場合があります。肺炎は死因上位に位置し、症状が目立たないまま急速に悪化することがあります。感染性胃腸炎では嘔吐や下痢による脱水が問題となり、誤嚥性肺炎を併発することもあります。 尿路感染症は排尿機能低下や清潔保持の難しさから発症しやすく、重症化すると腎盂腎炎や敗血症に至ります。帯状疱疹は免疫低下を背景に発症し、強い神経痛が長引くことがあります。MRSAは耐性菌による重篤感染を引き起こす可能性があり、結核も再活性化によって発症することがあります。いずれも、高齢者では重症化リスクが高い点が共通しています。
背景にあるのは、加齢に伴う免疫機能の低下です。白血球の数や働きが弱まり、リンパ節や脾臓など免疫を支える臓器の機能も衰えます。その結果、感染しやすく、回復にも時間がかかります。 さらに生活環境も影響します。高齢者施設やデイサービスなど集団生活の場では、感染が広がりやすく、集団感染が問題となることがあります。身体機能の低下や慢性疾患の存在も、感染リスクを高めます。
感染予防の基本は、手洗い・うがい・咳エチケットの徹底です。外出後や食事前、排泄後の手洗いは欠かせません。アルコール消毒も有効ですが、皮膚が弱い場合は肌荒れに注意が必要です。咳エチケットが難しい場合には、周囲の支援や環境調整も重要になります。 また、身体の清潔を保つことも予防の柱です。入浴や陰部の清潔保持、口腔ケアは、肺炎や尿路感染症予防に直結します。本人が難しい場合は家族や介護者の支援が必要です。
感染予防は衛生対策だけでは不十分です。バランスのよい食事は免疫機能の基盤となります。食事量が減りがちな高齢者では、栄養不足がさらなる免疫低下を招きます。たんぱく質や発酵食品、食物繊維を意識し、腸内環境を整えることも重要です。 適度な運動も体力維持と免疫向上に役立ちます。体力があれば、感染しても重症化を防ぎやすくなります。ストレスをためないことも、感染予防の一部です。
インフルエンザ、新型コロナウイルス、肺炎球菌、帯状疱疹などにはワクチンがあります。発症を完全に防ぐものではありませんが、重症化を防ぐ効果が期待できます。高齢者にとっては「かからない」こと以上に「重くならない」ことが重要です。
高齢者がかかりやすい感染症は多岐にわたり、いずれも重症化しやすいという共通点があります。その背景には免疫力の低下と生活環境の影響があります。<br /> 日常の手洗いや清潔保持、栄養と運動、そして予防接種。これらを積み重ねることが、命を守る最も確実な方法です。本人だけでなく、家族や支援者も含めた意識の共有が、感染症から高齢者を守る鍵となります。
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訪問看護を利用する背景には様々な要因があると思います。疾病の特殊性や家族の有無、ご自分の身体の自由度などが関係した上で訪問看護を利用しようとしたときにネックとなるのが医療費ではないでしょうか。先立つものはお金とよくいいますが、生活していくためには医療費だけでなく日常生活でかかる諸経費もかかってしまいます。 今回は、そんな医療費が気になっている方へ向けて、訪問看護に適用できる医療制度をまとめてご紹介していきます。医療制度を上手に活用することで、医療費を抑えることができるのではないでしょうか。
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