2020/04/10
新型コロナウイルスが世界的な拡がりをしています。以前、新型コロナウイルスについて在宅医療でどのような工夫をすれば良いか紹介しましたが、今回は諸外国の医療制度を紹介しつつその中で新型コロナウイルスの拡がりについても考えていこうと思います。
日本の医療制度は社会保険方式で、国民皆保険制度が採用されています。国民全員が公的医療保険に加入し、保険料を財源として医療サービスが提供されています。保険証を提示すれば、国内の保険医療機関であればどこでも医療を受けることができる「フリーアクセス」が特徴です。 自己負担金は原則3割で、70歳以上74歳未満は2割、75歳以上は1割となっています。さらに、一定額以上の医療費がかかった場合に負担を抑える「高額療養費制度」もあり、医療を受けるハードルが低く設定されています。1961年から約60年にわたり制度が維持されてきました。
イギリスは税方式で、国民保健サービス(NHS)が医療を提供しています。医療はかかりつけ医を起点とし、大きな病院へは紹介がなければ受診できません。自己負担金はありませんが、診療までに時間がかかるという問題点があります。 ドイツは公的医療保険の加入率が約9割で、公的保険未加入者も民間保険への加入が義務化されています。かかりつけ医の紹介なしで病院を受診すると10ユーロの負担が発生します。医療費の自己負担は年間所得の2%までと定められています。 フランスは社会保険方式で、国民の約99%が公的保険に加入しています。外来は3割、入院は2割負担ですが、いったん全額支払い後に払い戻される仕組みです。紹介状なしで受診すると自己負担が5割になります。
アメリカには65歳以上や障害者向けの「メディケア」、低所得者向けの「メディケイド」がありますが、現役世代は民間保険が中心です。 2009年の医療改革で保険加入の義務化が進められましたが、無保険の人が残り、医療費の高さが問題となっています。医療水準は高い一方で、医療制度は発展途上といえます。
日本では水際対策が十分とは言えず、中国や韓国からの感染者を受け入れた後、濃厚接触者の特定と健康観察が行われました。フリーアクセスの特性から、政府によるコントロールがなければ院内感染が拡大していた可能性があります。 イギリスではNHSを経由しなければ医療にかかれないことや待機時間の長さが感染拡大に影響した可能性があります。 ドイツやフランスでも感染者数が増加し、医療崩壊に近い状況になると感染者数が回復者数を上回り、増加が続く傾向がみられました。
アメリカは世界で最も感染者数の多い国となりました。医療保険に加入していない人が病院を受診できず、感染した状態で働き続けたことが市中感染の拡大につながったと考えられます。
各国の医療制度の違いは、新型コロナウイルス感染症の広がり方にも影響を与えています。日本の国民皆保険制度とフリーアクセスは医療を受けやすい反面、感染症対策では慎重なコントロールが求められます。近年は、入院しながら治療することが難しくなってきています。そこで私たちは、住み慣れたお住いに、24時間365日いつでも、どこでも、誰にでも医療をお届けするサービスを提供しております。
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