2022/01/12

認知症でも一人暮らしはできる?

近年一人暮らしの高齢者が増加しています。そんな中で「認知症」と診断された場合、どうすれば良いのでしょうか。 住み慣れた自宅で生活したいと思う一方、自宅での生活が大変になってくることもあります。認知症でも一人暮らしをすることはできるのでしょうか。 今回は、認知症になった時の問題点や実際に認知症でも一人暮らしをしている事例を紹介します。一人暮らしができるか悩まれていた方は、ぜひ参考にしてください。

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一人暮らし高齢者の増加と背景

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65歳以上がいる世帯は約2558万世帯にのぼり、そのうち独居世帯は約736万世帯と大きな割合を占めています。三世代同居は減少し、夫婦のみ世帯や一人暮らしが増えているのが現状です。背景には高齢化の進行、配偶者との死別、未婚率の上昇、ライフスタイルや働き方の変化があります。 一人暮らしは自由度が高い反面、病気や認知症の発症に気づきにくいというリスクがあります。家族が毎日関われない場合も多く、地域とのつながりや介護サービスの活用が重要になります。

認知症になった場合に起こりうる問題

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認知症は脳の機能低下により記憶力や判断力が低下する病気です。一人暮らしの場合、徘徊して帰宅できなくなる、火の消し忘れによる火災、孤独死、ごみ屋敷化、交通事故、服薬や栄養管理の乱れ、金銭管理の困難など、多くの問題が生じる可能性があります。 行方不明者の多くが認知症高齢者であるというデータもあり、安全面への配慮は不可欠です。金銭管理が難しい場合は日常生活自立支援や成年後見制度の利用も検討されます。

認知症でも一人暮らしは可能

認知症と診断されても、すぐに生活が破綻するわけではありません。進行は徐々であり、早期であれば一人暮らしを継続できることも多いです。ただし家族だけで支えるのは大きな負担になります。 事例では、骨折入院後に認知症が進行した80代女性が、要介護2の認定を受け、通所サービスや配食サービス、複合型サービスを組み合わせることで一人暮らしを継続できました。介護サービスを上手に活用すれば、家族の負担を最小限にしながら生活を維持することが可能です。

利用できる介護サービス

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認知症の方が利用できるサービスには、訪問介護、訪問看護、訪問リハビリ、訪問入浴、デイサービス、デイケア、ショートステイなどがあります。さらに小規模多機能や複合型サービスといった地域密着型サービスも選択肢です。 地域密着型サービスは市町村ごとに条件が異なるため、事前確認が必要です。複数のサービスを組み合わせることで、安全と生活の質を両立できます。

一人で抱え込まないことが大切

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一人暮らしの高齢者が増える中で、認知症があっても在宅生活を続ける道はあります。ただし安全対策と専門的支援が欠かせません。介護サービスを活用し、地域や専門職とつながることが継続の鍵になります。

まとめ

高齢者の独居世帯は増加しており、認知症が加わると徘徊や事故、孤独死などのリスクが高まります。しかし適切な介護サービスを組み合わせれば、一人暮らしを続けることは可能です。早めの相談と支援体制の構築が、安心した在宅生活につながります。