2022/03/09
生活習慣病とも言われている「糖尿病」。誰しもかかりたくないものですが、「糖尿病になりやすい人はいるの?」「糖尿病を予防する方法はあるの?」など心配になる人が多いはず。 糖尿病の原因とは一体何なのでしょうか。今回は糖尿病の原因や予防策について解説します。ご自身の生活習慣を見直して、糖尿病予防に取り組みましょう。
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンが十分に働かず、血液中のブドウ糖が慢性的に高い状態が続く病気です。インスリンは血糖値を一定に保つ役割を担っていますが、その分泌や働きに問題が生じると、摂取したエネルギーをうまく代謝できなくなり、高血糖が持続します。 糖尿病にはⅠ型とⅡ型があります。Ⅰ型はインスリンがほとんど、あるいは全く分泌されない状態で、自己免疫が関与し若年発症が多く、治療にはインスリン注射が不可欠です。全体の約5%を占めます。Ⅱ型は生活習慣や遺伝、ストレスなどによりインスリン分泌や作用が低下するタイプで、全体の約95%を占めます。世界では5億人以上が糖尿病を抱えており、年々増加しています。Ⅱ型ではまず食事療法や運動療法を行い、必要に応じて薬物療法やインスリン治療を追加します。
初期には疲れやすさ、喉の渇き、頻尿、体重減少、空腹感の増加、皮膚の乾燥、手足のしびれなどがみられます。しかし自覚症状が乏しいことも多く、気づかないまま進行する場合があります。 進行すると三大合併症である糖尿病神経障害、網膜症、腎症を発症する可能性があります。神経障害では感覚が鈍くなり傷に気づきにくく、重症化すると壊疽や切断に至ることもあります。腎症が進行すれば人工透析が必要になることもあります。さらに高血糖が続くと血管が傷み、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。
糖質の多いインスタント食品や外食中心の食生活は血糖値を上げやすく、過剰摂取を招きます。親族に糖尿病の方がいる場合は体質的にリスクが高まります。 運動不足は筋肉による糖の取り込みを減らし、高血糖につながります。飲酒習慣も血糖に影響を与え、アルコールそのものが血糖コントロールを乱します。さらにストレスは血糖を上昇させるホルモンを活性化させるため、リスク因子となります。
予防の基本は食生活の見直しです。不規則な食事、早食い、過食、高カロリー食を避け、適量をバランスよく摂ることが重要です。糖質を極端に制限すると低血糖の危険があるため、偏らない食事が大切です。 適度な運動も欠かせません。有酸素運動や筋力トレーニングは血糖コントロールを改善し、インスリンの効きを良くします。ただし治療中の方は低血糖のリスクもあるため、主治医と相談しながら行う必要があります。 ストレス管理や禁煙、節酒も重要です。喫煙はインスリンの働きを妨げ、血管障害を進めます。過度の飲酒は膵臓や肝臓に負担をかけ、血糖が下がりにくくなります。
糖尿病は生活習慣の改善で予防や進行抑制が可能な病気です。血糖値に不安がある、食生活をどう改善すればよいかわからないといった場合は、早めに医療機関へ相談することが重要です。医師や看護師、栄養士の支援を受けることで、無理なく管理を続けることができます。
糖尿病はインスリンの異常により高血糖が続く病気で、Ⅰ型とⅡ型に分かれます。初期は軽い症状でも、進行すれば重大な合併症を招きます。食生活、運動、ストレス管理、禁煙・節酒が予防の柱です。早期発見と継続的な管理が、健康を守る鍵となります。
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