2022/03/23

寝たきりの方の介護はどうしたらいい?介護のポイントや対策について紹介

寝たきりになっても、住み慣れた自宅で過ごしてほしいと思う一方、介護者の負担は大きくなることがあります。 寝たきりになっても自宅で過ごすためには、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。今回は寝たきりの方の介護ポイントや、介護疲れを軽減するための対策などを紹介します。 家族の介護に悩んでいる方や、今後の介護について心配がある方は、ぜひ参考にしてください。

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寝たきりによって起こる変化と廃用症候群

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体を動かさない状態が続くと、短期間でも筋力は大きく低下します。寝たきりが1週間続くだけで10〜15%の筋力が落ちるとも言われ、その結果としてさまざまな機能低下が起こります。これを廃用症候群と呼びます。 廃用症候群では、筋力低下や関節拘縮などの運動機能障害、心肺機能の低下や血栓形成リスクの上昇、嚥下機能の低下による誤嚥リスク増大がみられます。さらに、意欲低下やうつ症状、見当識障害など精神面への影響も出てきます。怪我や病気による入院、体調不良で動けなかったことがきっかけとなる場合が多く、嚥下機能の低下から誤嚥性肺炎を招くこともあります。寝たきり状態では要介護4〜5となることが多く、介護者の負担も非常に大きくなります。

食事介助のポイント

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寝たきりでは嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎の危険が高まります。まず大切なのは姿勢です。座位が可能であれば足底を床につけ、やや顎を引いた姿勢で食事をとります。ベッド上の場合はリクライニングを45〜80度に調整し、枕で頭部を安定させます。 むせが多い場合は、お粥や刻み食、とろみ付けなど食事形態を工夫します。市販の介護食やとろみ剤を活用すれば準備の負担も軽減できます。

床ずれと排泄ケア

寝たきりでは床ずれの予防が重要です。長時間同じ姿勢でいると皮膚が圧迫され壊死を起こし、感染症の原因にもなります。定期的な体位交換や体圧分散マットレスの使用、衣類の調整などが基本対策です。介護保険で電動ベッドや体交機能付きマットレスをレンタルすることもできます。 排泄ケアも大きな課題です。ポータブルトイレやおむつを活用することになりますが、本人の羞恥心や介護者の負担を考慮し、話し合いながら方法を決めることが大切です。

清潔保持と在宅サービスの活用

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清潔を保つことは感染予防に直結します。入浴が困難な場合は清拭を行い、訪問入浴サービスを利用すれば寝たまま入浴することも可能です。 在宅では訪問介護、訪問看護、訪問リハビリ、福祉用具貸与、ショートステイ、通所サービスなど多様な支援が利用できます。ケアマネジャーと相談し、負担を分散させることが重要です。

家族支援と施設という選択肢

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介護は一人で抱え込まないことが何より大切です。別居家族にも協力を求め、精神的な負担を軽減しましょう。 それでも在宅介護が限界に近づいた場合は、施設入所も選択肢となります。特養、老健、介護医療院、介護付き有料老人ホームなどがあり、面会や外出が可能な施設もあります。共倒れを防ぐためにも、本人と家族双方が健康を保てる環境を考えることが大切です。

まとめ

寝たきりは廃用症候群を引き起こし、身体・精神両面に影響を及ぼします。食事姿勢や床ずれ予防、排泄・清潔ケアが重要であり、在宅サービスの活用が負担軽減の鍵です。家族だけで抱え込まず、必要に応じて施設も含めた選択肢を検討することが、長期的な介護を支えるポイントとなります。