2019/11/15
末期ガンや持病の悪化が原因で家族が最期を自宅で迎えたいという希望を持っていたときにみなさんはどうしますか?従来であれば、病院で最期を迎える・看取るのが一般的でしたが近年は在宅で看取るケースも増えてきています。そこで、今回は自宅で看取る場合にすべきことと臨終までに身体へどのような変化が起きるのか紹介していこうと思います。
この記事の目次
国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」によると、2020年には年間約1400万人が死亡し、その後も増加し2040年には約1600万人強が死亡するとされています。 病院や老人向け施設で看取る方法もありますが、患者さんが希望する場合には在宅での看取りを検討する選択肢もあります。在宅で看取るという選択は、今後の多死社会において重要性を増しています。
日本は諸外国と比べて病院で看取るケースが圧倒的に多い国です。1950年代から1980年代までは自宅での看取りが一般的でしたが、医療設備の向上により1980年代以降は病院で最期を迎える人が増加しました。 2000年代には病院で最期を迎える人が約70%に達しています。一方、スウェーデンでは病院での看取りが42%、在宅が約20%、オランダでは病院・在宅ともに約30%となっています。
厚生労働省の終末期医療に関する調査では、一般国民の約1割が「自宅で最期まで療養したい」と回答しています。必要時に医療機関を受診する選択肢も含めると、約6割が「自宅で療養したい」と回答しました。 一方で、「自宅で最期まで療養するのは困難」と考える人も約60%存在します。その理由として「介護してくれる家族がいない」「急変時にすぐ入院できるか不安」が挙げられています。 在宅で看取る際に欠かせないのがターミナルケアであり、患者さんや家族が希望した時点で開始できます。
臨終が近づくと、経口摂食量が減少し、食事や水分摂取が難しくなります。点滴による栄養補給は痰を増やし、患者さんの負担になることもあるため、医師や看護師と相談が必要です。 末期ガンが進行すると、痛みやだるさ、息苦しさが生じ、呼吸が不規則になることがあります。会話が不鮮明になり、眠っている時間が増えることも特徴です。 また、身体が虚弱になり失禁など生活上の制限が増えるため、在宅療養が難しくなった場合に備え、他の療養場所を検討しておくことも重要です。
介護施設での看取りは、介護のプロに任せられる一方、面会時間の制限や経済的負担があります。 病院での看取りは医療者が近くにいる安心感がありますが、保険診療上、ターミナルケア目的の入院が認められているのはガン患者とエイズ患者のみで、面会時間にも制限があります。 在宅看取りでは家族の負担は増えますが、思い出作りや最期まで寄り添う時間を確保できます。身体が動くうちに旅行や「したかったこと」を叶え、最期まで寄り添い続けることが家族にできる大切な役割です。
在宅で最期を迎えたいというニーズは以前から存在しますが、不安や制度上の問題から病院で最期を迎える人が多いのが現状です。しかし、在宅医療の整備と医療技術の進展により、在宅看取りは現実的な選択肢となっています。残された時間を大切な家族と共に過ごすために、在宅での看取りという選択肢を知り、準備しておくことが重要です。
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