2022/05/11

認知症の方への上手な対応とは?

家族が認知症と診断されたら、どうしたらいいか不安に感じる方は多いのではないでしょうか。介護をする上では、認知症の症状や正しい対応を理解することがとても大切です。 今回は認知症の方への対応について紹介します。対応について悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

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認知症の主な症状

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認知症の症状は人によって異なりますが、進行すると日常生活に大きな影響が出ます。代表的なのは記憶障害で、同じことを何度も言う、直前の出来事を忘れる、家族の名前が出てこない、同じ物を何度も買うといった様子が見られます。 見当識障害では日付や場所がわからなくなり、慣れた道でも迷います。理解力や判断力が低下し金銭管理が難しくなり、実行力も落ちて計画的に行動できなくなります。さらに意欲低下や抑うつ、怒りっぽさなどの変化も現れます。あらかじめ症状を知っておくことで、介護者の心構えにつながります。

認知症による問題行動

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症状が進むと対応が難しい行動が出ることがあります。物盗られ妄想では「盗まれた」「嫌がらせをされた」と訴えることがありますが、まずは否定せず話を聞く姿勢が大切です。 徘徊も代表的な症状で、記憶低下や不安、せん妄などが背景にあります。行方不明や事故の危険もあるため、GPSやセンサーの活用、地域への事前共有など見守り体制が重要です。 暴言や暴力は混乱や怒り、体調不良が原因になることがあります。危険が高まる場合は専門外来の受診も検討します。介護拒否もよく見られ、本人の自尊心や不安が背景にあるため、意思を尊重しながら対応することが求められます。

基本的な対応の考え方

まずは信頼関係を築くことが重要です。認知症の方も「頼りたくない」「弱さを見せたくない」と感じています。日頃から小さなことでも相談できる関係づくりが支えになります。 相手のペースに合わせ、急かさずゆっくり説明することも大切です。介護者が焦ると本人も混乱します。時間がかかることを前提に、余裕を持って接する姿勢が安定した関わりにつながります。

やってはいけない対応

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物忘れを強く指摘すると、怒りや不信感を招きます。強い口調での対応も混乱を助長します。また徘徊を防ぐために閉じ込めることは、刺激や社会交流を奪い症状悪化につながる可能性があります。通所サービスなどを活用し、外との関わりを保つことが大切です。

困ったときの支え

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介護者が一人で抱え込まないことが何より重要です。家族や友人に相談するだけでも気持ちは軽くなります。地域包括支援センターや医療機関のソーシャルワーカーなど専門家に相談すれば、制度やサービスの提案も受けられます。 介護保険を申請し、ヘルパーやデイサービスなどを利用することで負担を分散できます。ケアマネジャーが関わることで継続的な相談窓口も確保できます。

まとめ

認知症は記憶障害だけでなく、妄想や徘徊、介護拒否など多様な症状が現れます。大切なのは否定せず、信頼関係を築き、相手のペースに合わせることです。そして介護者が孤立しないよう、早めに周囲や専門機関に相談し、サービスを活用することが長期的な支えになります。