2021/02/24

加齢で変わる身体の機能!新型コロナウイルスで重症化する基礎疾患も紹介しています

若い頃とは違って〇〇ができなくなったという言葉を聞きます。年齢を重ねるごとに身体的な変化が起き、できたことが出来なくなってしまうなんていう事態が起きるのです。今回はそんな身体の変化について紹介していこうとおもいます。

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高齢化社会と細胞レベルでの老化

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日本には約3500万人の65歳以上高齢者がおり、総人口の約27%を占めています。加齢は自然な現象ですが、「できないことが増える」という側面が不安を生みます。その背景には細胞レベルの変化があります。細胞は分裂とアポトーシス(計画的細胞死)を繰り返しますが、分裂回数には限界があり、テロメアの短縮が寿命を決めます。化学療法や紫外線、放射線などは望まれない細胞分裂を引き起こし、がん化のリスクにも関与します。細胞数の減少は臓器機能の低下へとつながり、特に脳では細胞が十分に置き換わらないため影響が顕著になります。

脳・記憶・感覚器の変化

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脳細胞は20歳頃をピークに減少し続け、80代では体積がおよそ80%程度まで縮小するとされています。加齢による物忘れは生理的変化ですが、変性タンパク質の沈着による認知症や原因が多岐にわたるアルツハイマー病は病的変化です。日常生活に支障がなければ加齢変化として捉えられます。また、眼では水晶体の硬化による老眼、神経細胞減少による空間認知低下、涙液減少、白内障が起こります。耳では高音域が聞き取りにくい老人性難聴が進み、子音が識別しづらくなります。味蕾や嗅神経の減少により味覚・嗅覚も鈍くなります。

骨・関節・口腔・皮膚の変化

骨や関節は加齢変化が早く現れる部位です。特に女性では閉経後にエストロゲンが減少し骨密度が低下、カルシウム不足も加わり大腿骨骨折のリスクが高まります。関節円盤は薄くなり関節痛の原因となります。口腔では歯肉退縮や歯周病進行による歯の喪失がみられます。皮膚は弾力を失い、コラーゲン減少によりしわやシミが増加します。これらは外見だけでなく生活機能にも影響します。

高齢者と新型コロナウイルス

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新型コロナウイルス感染症は全年齢でみると重症化率1.6%、死亡率1.0%ですが、高齢者では重症化8.5%、死亡5.7%と約5倍高くなります。さらにCOPD、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心疾患、肥満などの基礎疾患があれば年齢に関わらず重症化リスクが上昇します。妊婦や喫煙者についても注意が必要とされています。

老いと向き合う姿勢

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老いは避けられませんが、適度な運動やウォーキングにより体力維持は可能です。血圧上昇や視力低下などの変化も、定期的な医療機関での経過観察により早期対応ができます。加齢を悲観するのではなく、変化を理解し備えることが、生活の質を守る鍵となります。

まとめ

高齢化が進む日本では、細胞レベルの変化から感覚器、骨、脳機能まで多面的な老化が進行します。新型感染症への脆弱性も含め、高齢者は身体的リスクを抱えやすい存在です。しかし、加齢変化の多くは予測可能であり、運動や医療管理によって影響を軽減できます。老いを正しく理解し、主体的に備えることが、安心して年齢を重ねるための第一歩となります。