2020/06/26
2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で医療情報に敏感な人が多くなっているのではないでしょうか。また、近年では医療に関する様々な情報をインターネットや雑誌・テレビ番組で得ることができます。しかし、みなさんが正しい医療知識を持っているとは限りません。医療知識は正しい知識を得て、正しく病気を恐れる必要があります。今回はそんな医療知識を正しく得るための方法を中心に紹介していきます。
医療に対する考え方は、昔と今で大きく変化しています。 若い世代では医療への関心が低いこともありますが、医療は誰にとっても身近な存在です。 その医療が、どのように変わってきたのかを整理していきます。
昔の医療は医師主体で進められていました。 医師の判断が絶対で、患者は病状を伝えるだけの存在でした。 病名告知が行われないケースも多く、がん治療であっても別の病名を告げられ、患者が本当の病気を知らないまま最期を迎えることもありました。 また、医療は医師を頂点としたピラミッド構造で、看護師や薬剤師なども医師の指示に従うのみという閉鎖的な環境でした。 医療に関する疑問や不安を共有しにくい時代だったといえます。
現代の医療は患者主体へと変化しています。 患者自身が治療内容や経過、どのような最期を迎えたいかを選択する「自己決定権」が尊重されるようになりました。 医療の選択肢が増え、先進医療や海外で効果が認められた治療法、ターミナルケアなども受けられるようになっています。 日本では尊厳死や安楽死は認められていませんが、苦痛を和らげるターミナルケアが普及し、患者の意識も変わってきました。 医療現場の人間関係も、医師中心の円形構造へと変わりつつあります。
テレビや雑誌、インターネットで医療情報が身近になったことで、一般の人の医療知識は増えました。 一方で、「番組で見た病気かもしれない」「〇〇の症状に当てはまるかも」と、断片的な知識から不安を強めてしまうケースも増えています。 医療情報が増えたからといって、必ずしも正しい理解につながっているわけではありません。 中途半端な知識が、過剰な不安を生む原因にもなっています。
情報過多の時代に求められているのが、医療相談できる環境です。 茨城県では「茨城県救急医療情報システム」や「#8000」「#7119」など、電話相談体制が整えられています。 さらに、医療相談アプリの活用も進んでいます。 茨城県ではLEBERを県民向けに無料開放し、24時間365日医師へ相談できる体制が整えられました。 病院受診の必要性や緊急性、適切な診療科の案内まで受けられる仕組みです。
医療情報があふれる現代では、正しい知識を見極めることが重要です。不安を抱え続けることは、かえって体調を崩す原因にもなります。<br /> 病院へ行くほどではないが不安がある場合は、医療相談窓口やアプリを活用し、専門家の意見を聞くことが大切です。正しい医療知識と相談環境を活用し、不安を溜め込まない医療との向き合い方が求められています。
3月は、スギ花粉の飛散がピークを迎える季節です。「なんだか鼻がムズムズする」「喉がイガイガする」といった症状は、多くの日本人にとって春の風物詩ともいえるでしょう。しかし特に高齢の方の場合、こうした症状が単なる花粉症や風邪ではなく、もっと深刻な「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」のサインである可能性が潜んでいます。訪問診療の現場でも、「花粉症だと思っていたら、実は誤嚥が始まっていた」というケースに出会うことがあります。 本記事では、誤嚥性肺炎の予防方法についてわかりやすく解説します。ご家族やご自身の健康を守るためにも、ぜひ参考にしてください。
「なんとなく元気がない」は春のサイン? 「昨日まで元気だったのに、今日は食事が進まない」「夜中に何度も目が覚めて、昼間もぼんやりしている」 訪問診療でご自宅にお伺いすると、3月ごろからこんなご相談が増えてきます。検査しても異常が見つからない。でも明らかに「いつもと違う」。その背景に「春の寒暖差」による自律神経の乱れが関係していることが少なくありません。本記事では、春の寒暖差と自律神経の関係、そしてその予防方法についてわかりやすく解説します。ご家族やご自身の健康を守るためにも、ぜひ参考にしてください。
「最近、昼間なのにウトウトしてしまう」 「家族がずっとぼんやりしていて心配…」 高齢者の中には、日中に強い眠気を感じる「傾眠傾向」が見られることがありますが、単なる疲れと見過ごしてしまうことも少なくありません。傾眠傾向は、体力の低下や病気、薬の副作用など、さまざまな原因で引き起こされるため、注意が必要です。本記事では、傾眠傾向の特徴や原因、具体的な対処法について詳しく解説します。大切な人の健康を守るためにも、ぜひ参考にしてください。
「急に怒り出したり、話が通じないことが増えた」 「最近、問題行動が多くなってきた」 高齢の家族に見られるこうした変化は、認知症による「問題行動」かもしれません。認知症の進行に伴って、本人も家族も戸惑うような行動が見られることがあります。しかし、こうした問題行動には、認知症が引き起こす不安や混乱が影響しているため、家族だけで対処するのが難しい場合も少なくありません。 本記事では、認知症の問題行動の特徴や対処法について解説します。大切な人のために、少しでも穏やかで安心できる生活環境を整えるためにも、ぜひ参考にしてください。
「食事中にむせることが増えた」 「飲み込むのが大変そうになっている」 高齢の家族に見られるこうした変化は、嚥下機能の低下によるものかもしれません。嚥下機能の低下は、食事の楽しみを奪うだけでなく、誤嚥性肺炎や栄養不足といった健康リスクを引き起こす可能性があります。しかし、嚥下機能低下は早期のケアや適切な対策によって予防・改善が可能です。 本記事では、嚥下機能が低下する原因や具体的な対策について解説します。
「夜中に急に落ち着かなくなり、家の中を歩き回る」 「普段は穏やかなのに、突然怒り出したり、不安そうにしている」 ご家族にこうした行動が見られると、認知症かもしれないと心配になりますよね。しかし、それは認知症ではなく、せん妄かもしれません。せん妄は認知症と似ていますが、症状が突然現れるため、急激な変化に周囲の人は心配になってしまうことも多いです。 本記事では、せん妄の症状や原因、認知症との違い、そして予防法について解説していきます。