2019/09/06

訪問看護で受けられる治療の種類は?注射や点滴、事業所や指示書について解説

訪問看護は患者さんの健康状態の観察や療養に関するアドバイスだけだと思われがちですが、医師の指示のもと点滴や注射など医療行為を行うことも可能です。そこで、今回は訪問看護を利用することでどのような治療を受けられるか、訪問看護を利用する上で出てくる様々な種類の用語がどのような意味なのか紹介していこうと思います。

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訪問看護で受けられる治療内容の種類

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訪問看護では、主治医が発行する訪問看護指示書に基づき、利用者の状態に応じた看護サービスが提供されます。指示書には、どのような看護や医療行為を行うかが明記されており、症状の変化に応じて医師の指示の範囲内で追加の処置が行われることもあります。 看護師による健康状態の観察・評価では、利用者本人や家族だけでは判断が難しい体調変化について、緊急性の有無を含めた専門的な判断が行われます。在宅療養において、日常的な観察は重要な役割を果たします。

病状悪化の防止と療養相談

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訪問看護の目的の一つが、病状の悪化を防ぐことです。例えば、猛暑による脱水症状が疑われる場合、訪問看護師が状態を評価し、必要と判断されれば訪問診療医へ往診を依頼します。その上で、医師の指示に基づき点滴を行い、重症化を防ぐ対応が可能です。 また、療養や介護に関する相談・アドバイスも訪問看護の重要な役割です。長期入院後に自宅療養へ移行する方や、最期を自宅で迎えたいと考えている方に対し、介護用ベッドの選択、在宅で受けられる治療内容などについて説明し、利用者と家族を支援します。

リハビリテーションと多職種連携

訪問看護では、リハビリテーションを受けることも可能です。適用される保険は年齢や疾患によって異なり、65歳以上では介護保険、筋萎縮性硬化症やパーキンソン病など厚生労働省指定の難病では医療保険が適用されることが多いとされています。 リハビリは看護師だけでなく、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が担当することもあります。理学療法士は立つ・歩くなど基本動作の回復、作業療法士は日常生活や作業動作の回復、言語聴覚士は言語障害や嚥下障害への支援を行い、利用者を包括的にサポートします。

点滴・注射など医療行為のレベル

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訪問看護では、点滴や注射などの医療行為も行えます。これらはリスクや専門性に応じてレベル1〜3に分類されています。 レベル1:緊急時の血管確保や点滴中止など、患者の安全確保を目的に看護師の判断で行う処置 レベル2:医師の指示に基づき行う脱水時の点滴、抗生物質の静脈注射、輸液管理など レベル3:一定以上の臨床経験を有する看護師が、医師の指示のもとで行う抗がん剤や麻薬の静脈注射、ポート穿刺など これらの区分により、安全性を確保しながら在宅でも医療的対応が行われています。

訪問看護で使われる重要な用語

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訪問看護を利用する際には、いくつかの専門用語が登場します。 訪問看護指示書は主治医が発行し、原則として6か月間有効です。これに加え、急性増悪時に週4日以上の訪問が必要な場合には特別訪問看護指示書が交付され、月1回・最長14日間有効で、医療保険のみ適用されます。 また、週3日以上の点滴や注射が必要な場合には在宅患者訪問点滴注射指示書が交付され、7日間有効で医療保険・介護保険の両方が適用されます。 さらに、訪問看護(医療機関)と訪問看護ステーションでは点数や人員配置が異なり、介護保険請求点数やリハビリ提供の可否に違いがあります。看護師にも正看護師と准看護師の資格区分があり、それぞれ役割を担いながら訪問看護を支えています。

まとめ

訪問看護では、健康観察や相談だけでなく、点滴・注射・リハビリテーションなど幅広い治療や支援が行われています。また、訪問看護に関わる指示書や制度、職種の違いを理解することで、より安心してサービスを利用することができます。<br /> <br /> ご自身やご家族が在宅で療養する際には、訪問看護でどのような支援が受けられるのかを知り、必要に応じて相談員や医療職へ相談してみてください。