2019/10/18

訪問看護のすべて!費用から利用までの流れを解説

訪問看護は超高齢化社会を迎えている日本にとってなくてはならないものとなってきています。実際に国は、国策として病院で行う医療から在宅医療へとシフトチェンジを行い医療費の削減に取り組んでいるところです。在宅医療がメジャーとなりつつあるからといっても、いざ自分や家族が訪問看護を利用しようとしたら気になることが尽きませんよね。費用はもちろん、訪問看護を利用するまでの流れもわからないのではないでしょうか。そこで今回は訪問看護にかかる費用から利用までの流れまで徹底的に解説していこうと思います。

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訪問看護とはどのような医療サービスか

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訪問看護とは、病気や障害があり自宅で療養を希望する方に対して、看護師が自宅を訪問し医療的ケアや療養支援を行うサービスです。もともと医師が自宅へ訪問する「往診」は存在していましたが、1983年に老人保険法が施行され、訪問看護の制度が正式に整備されました。 この制度化により、訪問看護にも診療報酬が設定され、医師の診療に加えて看護師による専門的な療養支援を継続的に受けられるようになりました。現在では、在宅医療を支える重要な柱として位置付けられています。

訪問看護の歴史と役割の変化

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訪問看護の制度は1983年に整備されましたが、その原点はさらに古く、明治時代にまでさかのぼります。大阪市では、患者の自宅を訪問し、生活状況や既往歴を確認する活動が行われていました。 大正時代には、乳児死亡率の高かった東京都で訪問活動が広まり、医療相談を通じて地域医療を支えていました。昭和初期には往診が主流でしたが、療養の多くは家族の負担に依存していました。制度化以降は、看護師による療養補助が加わり、現在では家族の負担軽減と患者の生活の質向上を担う役割へと進化しています。

訪問看護でできることの整理

訪問看護では、外来医療や入院医療と比べて制限が多いと感じる方もいますが、近年は医療機器の発展により在宅でも幅広い医療が可能になっています。 訪問看護の中心は、点滴やカテーテル管理、医療機器の管理、全身状態の観察など、治療を支える看護です。直接的な診断や治療は医師が行いますが、看護師が継続的に関わることで、安全に治療を続ける環境が整います。現在では、病院で看護師が行う業務の多くを在宅でも受けられるようになっています。

訪問看護にかかる費用と保険の考え方

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訪問看護の費用は、介護保険または医療保険を利用することで大きく軽減されます。介護保険を利用する場合は、要支援・要介護認定を受けていること、または国が定める16疾患に該当することが条件となります。 一方、医療保険は年齢に関係なく利用でき、一般の外来診療と同様に自己負担割合に応じた支払いとなります。介護保険と医療保険を適切に使い分けることで、訪問看護は「高額な医療」ではなく、現実的な在宅支援サービスとして利用できます。

訪問看護を利用するまでの流れ

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訪問看護の利用にあたっては、まず介護保険が適用されるか、医療保険が適用されるかを確認します。介護保険を利用する場合は、市町村への申請後、聞き取り調査や主治医意見書をもとに要介護認定が行われます。認定までには一定の期間が必要です。 医療保険を利用する場合は、特別な申請は不要ですが、主治医による訪問看護指示書が必要となります。いずれの場合も、訪問看護ステーションや医療機関へ事前に相談することで、利用開始までの流れを円滑に進めることができます。

まとめ

訪問看護は、介護保険や医療保険を活用することで、費用負担を抑えながら利用できる在宅医療サービスです。医療保険であれば年齢を問わず利用でき、介護保険の場合は要介護認定が必要となります。利用開始までに時間がかかる場合もあるため、早めに訪問看護ステーションや医療機関へ相談することが重要です。不安や疑問がある場合は、一人で抱え込まず、専門職へ相談することで安心して在宅療養を始めることができます。