2022/10/05
脳梗塞は、発症すると後遺症が残ってしまうケースや、最悪の場合命を落としてしまうケースがある、怖い病気です。しかし、日常生活習慣を見直すことで、発症を予防できる可能性があります。 そこで今回は、脳梗塞についての概要や予防の重要性、予防法を解説します。
脳梗塞は、脳の血管が詰まり、血流が途絶えることで脳細胞がダメージを受ける病気です。詰まり方や原因によって、アテローム血栓症脳梗塞、ラクナ梗塞、心原性脳梗塞の三つに分類されます。 一度ダメージを受けた脳細胞は基本的に元には戻りません。そのため、障害を受けた部位によって運動麻痺や言語障害などさまざまな症状が残ることがあります。急性期を乗り越えても、長期のリハビリが必要となるケースは少なくありません。原因には高血圧や糖尿病、心疾患といった基礎疾患のほか、喫煙、飲酒、肥満、運動不足といった生活習慣が深く関わっています。
脳梗塞が恐れられる理由は、後遺症と再発のリスクが高いことにあります。発症した人の約半数が10年以内に再発するとされ、再発を繰り返すことで生活機能はさらに低下します。 後遺症には、運動麻痺や感覚麻痺、視野障害、構音障害、嚥下障害、高次脳機能障害などがあり、日常生活に直接影響します。これまで自立していた高齢者が、突然要介護状態になることも珍しくありません。だからこそ、発症してからではなく、発症させないことが何より重要なのです。
脳梗塞のリスクが高いのは、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙や過度の飲酒習慣がある人です。中でも高血圧は最大の危険因子とされています。 血圧が高い状態が続くと血管は傷つきやすくなり、特にラクナ梗塞の原因となります。一般に収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上で高血圧と診断されます。幸いにも、高血圧は適切な服薬や生活改善によってコントロール可能な疾患です。日頃から血圧を測り、異常があれば早めに医師へ相談することが大切です。
脳梗塞予防の中心は、危険因子の管理です。まずは高血圧のコントロールが基本になります。塩分を控え、ミネラルを意識し、医師の指示に従って服薬を継続することが重要です。 食生活は全身の健康に直結します。高血圧や糖尿病、脂質異常症を防ぐためにも、栄養バランスを整えましょう。喫煙は血管を収縮させ、リスクを高めます。禁煙が難しい場合は専門外来の利用も選択肢です。 飲酒は控えめにし、過度な摂取を避けることも必要です。適度な運動は血流を改善し、肥満予防にも役立ちます。ただし心疾患や血圧変動がある場合は、医師と相談のうえ無理のない範囲で行いましょう。 さらに見落とされがちなのが水分摂取です。脱水は血液を濃縮させ、血栓形成のリスクを高めます。特に高齢者は喉の渇きを感じにくいため、意識的な水分補給が大切です。ストレス管理も不整脈予防の観点から重要となります。
日本脳卒中協会が示す「脳卒中予防十か条」は、高血圧や糖尿病の管理、禁煙、節酒、適正体重、適度な運動など、日常生活の基本を改めて示しています。特別なことではなく、生活習慣を整えることが予防の本質であることがわかります。 また、冬場は血管が収縮しやすく、寒暖差によって血圧が変動しやすい季節です。暖房の使い方や入浴時の温度差などにも注意が必要です。
脳梗塞は、一度発症すると生活の質に大きな影響を及ぼす疾患です。しかしその多くは、生活習慣の見直しと基礎疾患の管理によって予防可能です。高血圧をはじめとするリスク因子を放置しないこと、禁煙や節酒、適度な運動、水分補給、そしてストレス管理を意識すること。どれも特別な対策ではありませんが、継続が将来を左右します。「起きてから治す」のではなく、「起こさないために整える」。その意識が、健康で自立した生活を守る鍵になります。
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