2022/09/28
世界屈指の長寿国として知られる日本。しかし、「平均寿命」と「健康寿命」に大きな差があることが問題視され、健康寿命を延ばすための取り組みがなされています。 そこで今回は、健康寿命について、平均寿命との違いや健康寿命を延ばすための方法を解説します。
「どれだけ長く生きるか」ではなく、「どれだけ元気に生きられるか」。それを示すのが健康寿命です。 平均寿命は、統計上あと何年生きられるかを表す指標です。一方で健康寿命は、介護に頼らず、自分の力で日常生活を送れる期間を意味します。つまり、生活の質に焦点を当てた指標なのです。 日本では平均寿命も健康寿命も年々延びています。しかし両者の間には差があります。男性では約8年、女性では約13年。その期間は、何らかの支援や制限を受けながら生活している可能性があるということです。この差をどう縮めていくかが、これからの高齢社会の大きな課題です。
健康寿命が延びるということは、好きなことができる時間が長くなるということです。自由に歩き、外出し、人と会い、自分の意思で生活を選べる期間が続くという意味でもあります。 長生きそのものが目的ではありません。元気で、自分らしく、充実して過ごせる時間が増えることこそが本当の価値です。また、医療や介護への依存が減れば、社会全体の負担も軽くなります。個人の健康は、社会の安定とも深く結びついているのです。
では、健康寿命を延ばすために何ができるのでしょうか。特別なことよりも、日々の習慣の積み重ねが鍵になります。 まずは喫煙をやめること。喫煙は多くの疾患のリスクを高め、寿命を縮める要因になります。飲酒も適量を守ることが重要です。厚生労働省が示す基準では、1日あたり純アルコール20g程度が目安とされています。 食生活も見直したいポイントです。塩分や脂質、糖質の摂りすぎは生活習慣病につながります。一方で、たんぱく質やビタミンは不足しがちです。「摂りすぎ」と「不足」の両方に気を配りながら、1日3食を大切にすることが基本になります。
運動習慣も欠かせません。血圧や血糖値の改善だけでなく、筋力や骨を守ることにもつながります。いきなり激しい運動を始める必要はありません。散歩やウォーキングからでも十分です。 歯の健康にも目を向けましょう。噛む力が弱まると栄養状態が悪化し、認知症や肺炎のリスクにも関係します。定期的な歯科受診は、見過ごされがちですが非常に重要です。 また、健康診断や予防接種は病気の早期発見や重症化予防に役立ちます。睡眠の質を整えること、適正体重を維持することも、身体を守る基本です。太りすぎも痩せすぎもリスクになります。
身体の健康だけでは十分ではありません。強いストレスは生活習慣病やうつ状態につながります。運動はストレス軽減にも有効で、リズム運動によって気分を安定させる働きもあります。 そして、社会とのつながりを持ち続けることも忘れてはいけません。家族や友人、地域との交流は、心の健康を支えます。孤立は健康寿命を縮める要因になり得ます。 健康は、身体・心・社会の三つがそろってこそ維持されるものです。
健康寿命とは、「元気に、自立して暮らせる期間」です。平均寿命との差を縮めることは、人生の質を高めることに直結します。<br /> 禁煙、節度ある飲酒、バランスのよい食事、適度な運動、歯の健康、健診、睡眠、体重管理、ストレス対策、そして社会とのつながり。どれも特別なことではありませんが、積み重ねれば確かな差になります。少し意識を変えるだけで、未来の自分の健康は変わります。今日できることから、始めてみてはいかがでしょうか。
「最近、昼間なのにウトウトしてしまう」 「家族がずっとぼんやりしていて心配…」 高齢者の中には、日中に強い眠気を感じる「傾眠傾向」が見られることがありますが、単なる疲れと見過ごしてしまうことも少なくありません。傾眠傾向は、体力の低下や病気、薬の副作用など、さまざまな原因で引き起こされるため、注意が必要です。本記事では、傾眠傾向の特徴や原因、具体的な対処法について詳しく解説します。大切な人の健康を守るためにも、ぜひ参考にしてください。
「急に怒り出したり、話が通じないことが増えた」 「最近、問題行動が多くなってきた」 高齢の家族に見られるこうした変化は、認知症による「問題行動」かもしれません。認知症の進行に伴って、本人も家族も戸惑うような行動が見られることがあります。しかし、こうした問題行動には、認知症が引き起こす不安や混乱が影響しているため、家族だけで対処するのが難しい場合も少なくありません。 本記事では、認知症の問題行動の特徴や対処法について解説します。大切な人のために、少しでも穏やかで安心できる生活環境を整えるためにも、ぜひ参考にしてください。
「食事中にむせることが増えた」 「飲み込むのが大変そうになっている」 高齢の家族に見られるこうした変化は、嚥下機能の低下によるものかもしれません。嚥下機能の低下は、食事の楽しみを奪うだけでなく、誤嚥性肺炎や栄養不足といった健康リスクを引き起こす可能性があります。しかし、嚥下機能低下は早期のケアや適切な対策によって予防・改善が可能です。 本記事では、嚥下機能が低下する原因や具体的な対策について解説します。
訪問看護を利用する背景には様々な要因があると思います。疾病の特殊性や家族の有無、ご自分の身体の自由度などが関係した上で訪問看護を利用しようとしたときにネックとなるのが医療費ではないでしょうか。先立つものはお金とよくいいますが、生活していくためには医療費だけでなく日常生活でかかる諸経費もかかってしまいます。 今回は、そんな医療費が気になっている方へ向けて、訪問看護に適用できる医療制度をまとめてご紹介していきます。医療制度を上手に活用することで、医療費を抑えることができるのではないでしょうか。
訪問診療をはじめとする在宅医療が普及してきました。多くの医療機関が「患者さんを待つ医療」から「患者さんの元へ行く医療」へ挑戦しています。しかし、今までの医療の常識から考えると医療設備の整った病院やクリニックへ行き、必要に応じた検査をした結果で投薬など治療を受けるイメージですよね。そのイメージを持っている人は、訪問医療など在宅医療に対して「しっかり治療できるのか」という不安な気持ちを抱くこともあるのではないでしょうか。そこで、今回は訪問診療で実際に「できること」と「できないこと」についてご紹介していこうと思います。
在宅医療という言葉にも市民権が与えられつつありますが、自分の最期や家族の最期をどこでどう迎えたいかを考えるきっかけの一つになっている方も多いのではないでしょうか。マスメディアでも在宅医療や訪問診療、訪問看護について特集が組まれることも多くなり、これからの日本の医療で中心的な存在になってくることがわかります。 そこで、今回は在宅療養支援診療所として訪問診療所や訪問看護ステーションを選ぶ際に事前にチェックしておきたいメリットとデメリットについて紹介していきます。ご自身や家族の方を参考にしながらメリット・デメリットを見比べてください。