2022/06/08

高齢者がかかりやすい病気とは?予防方法など解説

年齢を重ねても、長生きしてできるだけ元気に生活していきたいものです。ただ病気に対しての不安は誰もがあるのではないでしょうか。 今回は高齢者がかかりやすい病気や、予防方法などについて解説します。高齢者の身体の特徴や原因を理解し、健康でいられるように心がけましょう。

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年齢を重ねた身体に起こる変化

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年齢を重ねると、なぜ病気にかかりやすくなるのでしょうか。その背景には、身体そのものの変化があります。まず大きいのは回復力の低下です。高齢者は「かかりやすく、治りにくい」という特徴をもち、免疫力も低下するため感染症に弱くなります。若い世代であれば短期間で回復する体調不良でも、長引くことが少なくありません。 さらに、臓器機能も徐々に低下します。しわや白髪のように外見の変化があるように、体内の臓器も長年の使用により機能が衰えていきます。その結果、体全体の予備力が減り、小さなきっかけでも体調を崩しやすくなります。

複数疾患と恒常性のゆらぎ

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高齢者では一つの病気だけでなく、複数の疾患を抱えることも珍しくありません。たとえば2型糖尿病があれば、神経障害や網膜障害などの合併症を併発することがあります。ある病気で入院した際に、別の疾患が見つかるケースもあります。 また、体温や水分バランスを調整する恒常性維持機能も低下します。自律神経の働きが弱まることで脱水になりやすく、環境の変化にも適応しにくくなります。加えて、筋力低下により日常生活動作が落ちやすく、数日の安静でも廃用が進むことがあります。入院が長引けば、その影響はさらに大きくなります。

高齢者がかかりやすい主な病気

代表的な疾患の一つががんです。日本では死因の第1位を占め、高齢者では進行してから発見されることもあります。早期発見のためには、定期的な受診が欠かせません。 肺炎も注意すべき疾患です。なかでも嚥下機能の低下による誤嚥性肺炎は高齢者に多く、治療後も再発しやすい特徴があります。食事形態の工夫が予防につながります。 さらに、脳梗塞や脳出血などの脳疾患、心不全や心筋梗塞などの心疾患も重要です。これらは命に関わるだけでなく、後遺症として麻痺や認知機能障害を残すことがあります。そして、認知症も高齢期に避けて通れない課題です。アルツハイマー型や脳血管性など種類があり、進行すると日常生活に介護が必要となります。

特に気をつけたい感染症

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免疫力が低下した高齢者では、感染症が重症化しやすくなります。インフルエンザは高熱や倦怠感を伴い、ワクチン接種が重要な予防策です。ノロウイルスは嘔吐や下痢を引き起こし、手洗いなどの基本的対策が欠かせません。 尿路感染症も高齢者に多く、水分摂取と排尿習慣の見直しが予防につながります。また、MRSA感染症のように抵抗力が低い場合に重症化しやすい感染症もあります。日常的な衛生管理が命を守ることにつながります。

病気を遠ざけるためにできること

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では、どうすれば病気を防げるのでしょうか。まずは感染予防です。手洗いやマスク着用といった基本的な対策は、今や生活習慣の一部です。 加えて、適度な運動は筋力維持や生活習慣病予防に役立ちます。筋力を保つことは廃用の予防にもなります。栄養バランスのとれた食事と、よく噛んで食べる習慣も大切です。さらに、十分な睡眠は抵抗力を保つ基盤となります。特別なことではなく、日々の積み重ねが健康を支えます。

まとめ

高齢者の身体は、回復力や臓器機能、恒常性の維持能力が徐々に低下し、複数の病気を抱えやすい状態にあります。そのため、がんや肺炎、脳・心疾患、認知症、さらには各種感染症に対する注意が欠かせません。<br /> しかし、変化を正しく理解し、感染対策や運動、食事、睡眠といった基本的な生活習慣を整えることで、リスクを減らすことは可能です。高齢期の健康は偶然に保たれるものではなく、日々の意識と支え合いの中で築かれていくものだと言えるでしょう。