2021/01/13
新型コロナウイルス感染症の影響を最も受けているのは病院など医療機関と福祉関係ではないでしょうか。もちろん飲食関係や教育関係など他業種でも影響を受けている業界はありますが、医療や福祉関係は直接的にコロナウイルスが関係してきます。今回は福祉業界の中でも高齢者施設がどのような影響を受けているのか、新型コロナウイルスによってソーシャルディスタンスが求められるようになってからどのようにレクリエーションなどゲームを実施しているのかなどを紹介していきます。
この記事の目次
厚生労働省は、高齢者向け施設や福祉事業所に対して、新型コロナウイルス感染症への対応ガイドラインを示しています。基本となるのは「マスク着用」「咳エチケット」「手洗い・うがいの徹底」という、日常的な感染予防行動の徹底です。これらは特別な対応ではなく、施設全体で継続的に実践することが求められています。
マスクは鼻と口をしっかり覆い、外側にはできるだけ触れないことが基本です。種類よりも正しい着用が重視されています。一方で、夏場のマスク着用には注意が必要です。換気のために窓を開けることで室温が上がり、マスク着用により心拍数や体感温度が上昇し、熱中症のリスクが高まります。 そのため、エアコンの設定温度を下げる、換気と冷房を両立させる、体調不良を感じたら休憩を取るなどの対応が必要です。こまめな水分補給も重要とされています。
咳エチケットは、咳やくしゃみによる病原体の拡散を防ぐ行動です。新型コロナウイルスは飛沫感染に近い「エアロゾル感染」を起こすため、咳エチケットは有効な対策とされています。 マスクがない場合でも、ティッシュやハンカチ、袖で口元を覆うなどの対応が可能です。素手で口を覆った場合は、手洗いを行うことで感染拡大を防げます。施設では集団生活が行われているため、咳エチケットの徹底が特に重要です。
手洗い・うがいは基本的な対策ですが、重要なのは「洗い残しを防ぐこと」です。指の間や手の甲、手首などは特に注意が必要です。うがいは、ブクブクうがいとガラガラうがいを併用することで、口腔内の病原体を減らす効果が期待されます。 また、高齢者施設では毎日の検温や体調確認を行い、早期に体調変化を把握することが求められています。感染者や濃厚接触者が出た場合の職員不足への対応も、重要な課題として示されています。
感染拡大により、高齢者施設でのレクリエーションのあり方も大きく変わりました。従来の集団型や外出型の活動は制限され、映画鑑賞や読み聞かせなど、会話や接触を減らした内容へと移行しています。 施設職員には消毒作業が日常業務として加わり、人材不足の中で感染対策とケアの両立が求められています。さらに、感染後に回復した入居者の受け入れを拒否することは正当な理由に当たらないと明確に示され、差別的な対応を防ぐ姿勢も示されています。
厚生労働省のガイドラインは、高齢者施設に対して「特別な対策」ではなく、日常的な感染予防をいかに継続し、施設全体で共有するかを求めています。マスク着用や咳エチケット、手洗いといった基本行動に加え、職員体制やレクリエーションの工夫、入居者の尊厳を守る姿勢まで含めて対応することが重要です。感染症と共存する時代において、高齢者施設には安全と生活の質を両立させる柔軟な運営が求められています。
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