2020/12/08
冬場になると「ワクチン」という言葉を聞く機会が多くなるのではないでしょうか。ワクチン摂取をすれば病気を防げ、健康でいられると思っている方がいますが、必ずしも病気を防げるわけではありません。そこで今回は高齢者に対するワクチンに関して話を進めていこうと思います。
ワクチンを理解するには、免疫の仕組みを知るのが近道です。免疫には2種類あって、ひとつは自然免疫。これは風邪をひいても自然に治る、あの仕組みです。体に入ってきたウイルスや細菌を自力で排除します。 もうひとつが獲得免疫です。一度感染すると抗体ができて、次に同じ病気にかかりにくくなる仕組みで、麻疹が代表例です。ワクチンは、この獲得免疫を「病気になる前に」体に覚えさせるための方法なんです。
ワクチンは主に3種類あります。 生ワクチンは、弱くした病原体を使い、体の中で免疫をしっかり作るタイプです。まれに軽い症状が出ることがあります。 不活化ワクチンは、毒性をなくした成分のみを使うため発症はしませんが、十分な免疫を得るには複数回接種が必要です。 トキソイドは不活化ワクチンとほぼ同じ考え方で、破傷風が代表です。
目的は3つあります。 一つ目は、自分が感染しないため。特にインフルエンザは冬に流行するため、流行前の接種が重要です。 二つ目は、重症化を防ぐためです。ワクチンを打っていないと、重い後遺症や命の危険が生じる病気もあります。 三つ目は、周囲にうつさないためです。多くの人が免疫を持つことで、感染の広がりを抑えられます。 ちなみに日本の65歳以上のインフルエンザワクチン接種率は約50%で、海外より低めです。
高齢者では、特に以下のワクチンが重要です。 肺炎球菌ワクチンは、肺炎や敗血症など重い病気を防ぐ目的で推奨されています。 インフルエンザワクチンは65歳以上で定期接種となっており、重症化予防に効果があります。 水痘・帯状疱疹ワクチンは、神経痛などつらい後遺症を防ぐため、50歳以上で接種可能です。
ワクチンはとても有効ですが、万能ではありません。 まず副作用の問題があります。例えば肺炎球菌ワクチンでは、注射した場所の腫れや赤み、頭痛などが起こることがあり、約75%で何らかの副反応が報告されています。ごくまれに重いアレルギー反応が出ることもあり、高齢者では特に注意が必要です。 もう一つは通院の問題です。高齢になると、体力や生活環境の影響で病院に通うこと自体が難しくなる人もいます。その結果、必要なワクチンや治療を受けられないケースが出てきます。
高齢者は基礎疾患を抱えていることが多く、感染症にかかると一気に重症化しやすいという特徴があります。だからこそ、感染しないこと、そして感染しても重くならないことがとても重要です。<br /> 最近では入院治療が難しくなる場面も増え、自宅や住み慣れた地域で医療を受ける体制の重要性が高まっています。ワクチンによる予防と、地域に根ざした医療の支えが組み合わさることで、高齢者がその人らしい生活を続けられるようになるのです。
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「歩くだけでも息切れするようになった」 「疲れやすいし、食欲もあまり沸かない」 高齢者に見られるこうした体調の変化は、心不全の兆候かもしれません。心不全は、心臓の機能が低下して全身に十分な血液を送り出せなくなる状態で、急性の場合は命に関わる危険もあります。また、慢性心不全では、症状が徐々に進行し、生活の質に大きな影響を与えることがあります。 本記事では、高齢者に多い心不全の特徴や原因、症状、そして予防方法についてわかりやすく解説します。ご家族やご自身の健康を守るためにも、ぜひ参考にしてください。
訪問看護を利用する背景には様々な要因があると思います。疾病の特殊性や家族の有無、ご自分の身体の自由度などが関係した上で訪問看護を利用しようとしたときにネックとなるのが医療費ではないでしょうか。先立つものはお金とよくいいますが、生活していくためには医療費だけでなく日常生活でかかる諸経費もかかってしまいます。 今回は、そんな医療費が気になっている方へ向けて、訪問看護に適用できる医療制度をまとめてご紹介していきます。医療制度を上手に活用することで、医療費を抑えることができるのではないでしょうか。